前回の続き
総務部長への仕返しが始まった。
既に僕と総務部長が争ったことは社内で噂になっていて、仲の良い人たちは色々経緯を聞いてきた。
誰も弁護士が絡むような大ゴトになってるとは思っていなかったようだ。
そして弁護士からの電話が総務部宛に鳴り響いた日。
総務部長は青ざめていたらしい。
僕も初めは総務部長に対する復讐心だけだったんだが、総務部長一人で解決できる問題では無くなりどんどん大きな話になっていく。
コチラの弁護士さんは大手だからか、仕事が早かった。(割高らしいが)
すぐにこんな感じの未払い賃金表と通知を送付してくれた。


当然総務部長も会社が抱える顧問弁護士に相談していたようだが、苦しい言い訳ばかりの反論文が返ってきた。
要は自分は総務部長として二年しか経っておらず、労働環境に関して自分に非はないとか、自己保身の類が多かった。
初めは会社側も「総務部長と何か争ってるわ~」ってスタンスだったし、僕も会社に対しては別に恨みはなかったのだが、総務部長の反論を踏まえて次の手に出た。
すぐに出勤表と弁護士が作成してくれた未払い時間外賃金表を持って労働基準監督署に行った。
担当してくれた人が良かったのか、詳細は不明だがとにかく労基署から会社宛に連絡をしてくれたらしい。
ここからマズいと思ったのかついに会社が動き出す。
東京の支社から社長がわざわざ関西の田舎まで来て、僕と話したいと言うのだ。
社長と喫茶店で待ち合わせ、経緯を細かくヒアリングされた。
総務部長は多数トラブルを抱えており、元々会社的にも何かしらの処分を下す予定だったらしく、金は払うし訴えを取り下げてくれないかという話を持ち掛けられる。
総務部長に対する処分を即刻行ってくれるなら考えますと伝え、その日の話は終わり。
あくまで会長が引き連れてきた人材なのでさすがに即クビという事にはならなかったが、最終的に総務部長は小さな別部署に左遷された。
僕は以前から誘われていた仕事に転職を決め、その後示談金というか未払い賃金も恐ろしくスムーズに支払われた。

恐らくだが未払い賃金に関しては僕だけじゃなく、他部署の人達や退職した人にまで請求されると膨大な金額になるため、すぐに鎮火したかったんだろうと予想してる。
会社側が僕との約束を守ってくれたので労基署には解決したと報告、是正勧告等の処罰は望まないとだけ伝えた。
ここまで長くなってしまったが、今現在サービス残業やサービス出勤で苦しんでる人達が見てくれてるならすぐにでも弁護士に相談するのをオススメする。
出勤表などの証拠集めも大事。
弁護士に頼むお金が無いって人も、成功報酬型の弁護士に依頼すれば初期費用いらなかったりするよ。
パワハラとかもそうだけど、悩んでる人は泣き寝入りだけはやめよう。
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